素材の話 天然から人工まで

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印鑑の素材といったら何を思いつきますか?
一般的に多いのは楽とという象牙に似せたホワイトカラーの合成樹脂素材のものだと思います。
強度や耐久性は天然木の柘に劣りますが、見た目の美しさと手ごろな価格でとても人気があります。
衝撃に弱いので落とさないように注意する事が必要なのと、樹脂なので熱に弱い性質ですから火のそばに置かないようにしましょう。
銀行印や実印が溶けてしまってはかなしいですから、これらには別の素材をおすすめします。

次にアグニという天然木材と合成樹脂の結合圧縮強化木も多く目にすると思います。
こちらは天然の紅紫檀に似せた美しい相良模様が人気です。
木製のため朱肉が長く染みこむともろくなる性質を持っていますから、使用後は朱肉を軽く拭き取るようにすれば長く使える素材です。

少し高級な素材になると、まずあげられるのが象牙です。
見た目の美しさに加え、強度や耐久性についても印材として最も優れているといわれています。
ワシントン条約以降は象牙の輸入に制限がついたため、より一層高級素材となりました。
木製の高級素材では本柘や黒紫檀が有名です。
柘は繊維が緻密で耐久性に優れているため、古くから親しまれてきた伝統的な印材です。

一方、黒紫檀は水に沈むほど比重の高い木で印材だけでなく、仏具、家具、彫刻、楽器など様々な用途で使われる銘木です。
その他高級素材としては、宝石や琥珀といった石材があります。
琥珀は数千年前の松の樹脂が化石化したもので、宝飾用だけでなく学術的にも貴重なものとして知られています。
印鑑として使用する時は耐久性を高めるために琥珀に高強度の人口樹脂を加えて強度を補っています。

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